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インプラント治療のトラブル調査結果
平成20年の医療施設(静態・動態)調査結果によると、全国の歯科医療機関の21.5%(14,580施設)で歯科インプラント治療がおこなわれています。しかし、治療をおこなう歯科医療機関や歯科医師に関する公的な基準・資格や、治療のプロセス全体を網羅するようなガイドライン等はありません。
そのせいか、医院によって歯科インプラント治療の経験・技術等に差があり、インプラント治療におけるトラブルは年々増加しているのが現状です。
インプラント治療のトラブルの原因
インプラント治療のトラブル原因は様々ですが、そのなかのいくつかをご説明します。
痛み
インプラント治療のトラブルの1つは、痛みです。
インプラント治療は顎の骨に人工物を埋め込み、それを支台として歯を人工的に作る治療法です。
歯を削ったり抜いたりする治療が基本的な歯医者さんのイメージだと思いますが、インプラント治療は「顎の骨に人工物を埋め込む」という、大掛かりな治療です。そのため、治療後、一時的に痛みが発生してしまうことはある程度仕方のないことでもあります。(当然、痛みを抑える薬を飲んでいれば、痛みは自然と引いていくはずです)
しかし、治療後長い期間痛みが続くようであれば注意が必要です。
ほとんどは細菌感染によって手術した箇所が炎症を起こしているのが原因ですが、たまにインプラントが天然の歯の歯根に接触していたり、埋め込んだインプラントが神経を傷つけていたりするケースもあります。
グラつく、抜ける
インプラントの埋め込み位置がお口に合わなかったり、インプラントが顎の骨を貫通していたり、インプラントと骨がうまく結合していなかったりなどが原因で、グラついたり抜けたりなどのトラブルが起こります。
ピリピリとした痺れ
手術時に神経を傷つけた、または埋め込んだインプラントが神経を圧迫しているなどの原因が考えられます。
神経損傷の場合、インプラントを抜けば改善する場合もあれば神経修復手術が必要な場合もあります。
出典:「歯科インプラント治療に係る問題 – 身体的トラブルを中心に -」(独立行政法人 国民生活センター)