- HOME
- 医院を選ぶ上で大切なこと
どこでインプラント治療を受ければ良いのか
丁寧な説明をしてくれる医院
患者さんとしては、いったいどの医療機関であれば、不安も少なくインプラント治療を受けられるのかと悩んでしまうことでしょう。
当院にも最近では、そうした患者さんがセカンドオピニオンを求めてたくさんいらっしゃいます。
そうした患者さんは、かつてインプラント治療の説明を受けたが、どうもよくわからない、他の治療法はないのか、あるとしたら治療期間や治療費用はどの程度なのか など様々な質問をされます。
これから治療を受ける立場としては当然のことだと思います。
わからないときは納得できるまで説明を聞かれると良いでしょう。
丁寧な歯科医院であれば、患者さんが、繰り返し質問をしてもいやがらずに丁寧に答えてくれるはずです。
もしそこでの説明に十分納得できなければ、別の医院であらためて相談されるべきです。
大切なご自分のお体を預けるのですから。
インプラント治療にあたり、確認いただく主な項目としては次のようなものがあります。
- 治療にかかる期間と必要な費用
- 治療の内容(治療に必要なインプラントの本数や被せる冠の材料や方法など)
- 術後の定期健診について(健診の間隔、内容、費用など)
こうした点は患者さんにとって、歯科医師になかなか聞きづらい内容だと思います。
しかし治療を受けるにあたって重要な点ですので、勇気を出して尋ねてください。
丁寧な医院であれば、これらの質問にたいしてその医院で今までに治療したいろいろな症例を実際にレントゲン写真や口腔内写真を示しながら説明してくれるはずです。
その際に自分の医院での症例でなく、書籍やパンフレットなどを引っ張り出してくるようであれば、その医院での治療数が少ない可能性もあります。
当院では、インプラント治療に限らず各種の症例のデータを全て残しています。
そのなかで患者さんの症例に類似した症例を示して、具体的でわかりやすさを心掛けた説明をします。
(もちろんその症例の患者さんにはそうして他の患者さんの参考になるように使用する許可を得ています。)
そして今後実施される治療予定についておおまかな日程も含めて患者さんとじっくりとご相談して決めていきます。
また、治療費については、くわしい見積書を出しています。
もし受診した医院でくわしい見積書を出してくれずに、口頭での説明だけでしたら「見積書を出してほしい」とはっきり伝えてください。
治療費にかかわる後々のトラブルも起きるといけませんので、遠慮せずに伝えてください。
設備が整っている医院
インプラント治療は様々な歯科医学を結集しておこなう治療です。
老朽化した設備ではインプラント治療をすること自体が困難ですし、骨髄を処置する手術ですので清潔な設備のもとで実施すべきです。
例えば、すぐ隣で別の患者さんの歯を削ったり、歯石を取ったりしているような同じ室内ですべき処置ではありません。
次のような設備を備えた診療室であれば大丈夫でしょう。
- 新しく、清潔な診療室や治療イス
- デジタルレントゲンや歯科用CTが設置されている
- 空気清浄機を備えた他の患者さんの治療とは隔離されたオペ室
- 細部まで確認できる歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)
歯科用CTによる診断は現在のインプラント処置には不可欠です。骨や周囲の組織を立体的に診断することにより、普通のレントゲン写真だけではわからない細かな骨の凹凸や神経の有無を確認できます。
歯科用CTでの診断をすることにより、くわしい情報を収集した上で、手術をおこなうことができます。
患者さんの立場からすれば、手術に対する不安も軽減して、受けていただくことができます。
残念ながら歯科用CTを設置している歯科医院は、まだ数少ないのですが、たとえその歯科医院に歯科用CT装置が設置されていなくても、総合病院においてCTを撮影してもらい、そのデータを分析してインプラントの手術を受けることもできます。 いずれにしてもCTデータによる細かな診断をおこないそれをもとにして手術をすることが重要です。
歯科医師の研究や技術レベルの指標
インプラントを扱う歯科医師を選ぶにおいて大切なことの1つとして、学会に所属しているか、ということが挙げられると考えます。 インプラント治療をおこなうためには、新しい研究や技術を常に学び続けていることが必要です。
日本口腔インプラント学会(JSOI)
歯科の学会では、大きな学会の1つです。この学会ではインプラント専門医、インプラント指導医の認定制度を実施しています。専門医の名簿が掲載されていますので閲覧することができます。
American Academy of Implant Dentistry(AAID)
アメリカのシカゴに本部をおく、アメリカ口腔インプラント学会です。
創立は1951年と歴史のあるインプラント学会で、専門医制度もあります。
日本人でこの試験に合格した歯科医師は「international member」としてまとめて掲載されています。
そのほかにもいろいろなインプラントの学会と銘打ったグループが国内外に数多くありますが、その実態は様々できちんとした学会から必ずしもそうでないものまでいろいろです。
患者さんとしては上記の学会の専門医をまずチェックしてみると良いでしょう。
以上 かなり細かな内容について説明しました。
わかりにくい点もあるかと思いますが、もしインプラント治療を考えていらっしゃり悩んでいるのであれば、ぜひ直接ご来院ください。
さらにくわしく説明をし、ご相談もお受けします。
最近ではホームページや広告でインプラントに関する価格や埋入本数を数字で大きくかかげている例をよく見ます。
なかには過大な数字や異様に低い価格設定の場合も目にします。
ものごとには全て「相場」、いわゆる常識的な数字があるはずです。
よく考えてみるとそれを大きく逸脱した数字をかかげている場合は「どこかおかしいことはないか」と冷静に眺めてみたほうが良いと思います。